デイサービスの仕事がきついといわれる理由は?向いている人の性格も解説

デイサービスの仕事がきついといわれる理由は?向いている人の性格も解説

デイサービスは、身体介護が少なく、介護職未経験・無資格の方に働きやすい施設ですが、中には「デイサービスはきつい」と聞き、不安に思う方もいるでしょう。

この記事では、デイサービスがきついといわれる理由や、きついときの対処法について解説します。

デイサービスが向いている人や性格についても解説していますので、自身にあてはめながら、デイサービスが合っているかどうか確認していきましょう。

この記事でわかること

  • デイサービスの仕事がきついといわれる理由
  • デイサービスが向いている人や性格
  • デイサービスの仕事がきついときの対処法

こんな人におすすめの記事です

  • デイサービスで働くことを検討している人
  • 自分がデイサービスに向いているか知りたい人
目次

デイサービスの仕事内容

デイサービスとは、通所介護事業所のことで、在宅で生活する要介護者に対し、介護サービスを提供する施設のことです。

デイサービスの主な仕事内容は、以下になります。

  • 利用者の送迎
  • バイタルサイン測定
  • 身体介助
  • レクリエーション
  • 連絡帳への記録
  • ミーティング

デイサービスの仕事がきついといわれる5つの理由

デイサービスの仕事は、以下の5つの理由から「きつい」といわれることがあります。

  • 決まった時間内で効率よく仕事をしなければならない
  • 事業所によっては残業がある
  • スタッフ1人あたりの負担が大きい
  • 職場内の人間関係がうまくいかない
  • 利用者やその家族との信頼関係の構築が難しい

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

決まった時間内で効率よく仕事をしなければならない

デイサービスは、通所型の介護サービス施設です。

そのため、利用者が帰宅するまでの決まった時間内に、入浴や食事などの定められた業務を、すべて終わらせなければなりません。

特に、外出を伴うレクリエーションの場合には、念入りな下準備が必須です。

また、デイサービスでは、連絡帳の記載といった事務仕事も、利用者が帰るまでの時間に行わなければなりません。

そのため、座り仕事と立ち仕事の切り替えに、大変さを感じる方もいるようです。

事業所によっては残業がある

デイサービスの職員は、利用者を自宅まで送ったあとにも、書類作成や掃除、レクリエーションの下準備などの仕事が残っています。

そもそも、利用者の送迎は天候や交通状況に左右されやすいため、利用者を自宅まで送り、施設に戻った時点で、終業時間ぎりぎりといった場合もあります。

また、施設内勉強会を終業後に行う施設もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

また、デイサービスは基本的に土日はお休みとなっている場合が多いです。

そのため、365日運営している特養などと比較すると、希望日に休みを取れないといったことも生じやすくなる可能性があります。

スタッフ1人あたりの負担が大きい

介護士の人手不足は深刻な問題となっており、どの施設も人手が足らず、スタッフ1人あたりの負担が大きいことが問題となっています。

これは、デイサービスも例外ではありません。

中には、昼食をとる時間がないほど忙しい施設もあるのが現状です。

あまりに忙しいと、利用者とゆっくりコミュニケーションをとる時間もないため、やりがいを感じることができず、苦痛を感じるのみになってしまう方もいるでしょう。

職場内の人間関係がうまくいかない

デイサービスは、介護施設の中でも、機能訓練指導員や生活相談員など、他職種との連携を密にとっていく施設です。

利用者により良い介護サービスを提供するために、他職種で話し合いを重ねていくこともあります。

その際、介護観の違いなどが原因で、人間関係がこじれてしまうこともあるでしょう。

利用者やその家族との信頼関係の構築が難しい

デイサービスは、利用者やその家族と関わることが多い施設です。

うまく信頼関係を築くことができれば問題はありません。

しかし、ときには、「レクリエーションの内容が代り映えしない」といった苦情や無理な要望を言われたり、担当の変更をお願いされたりする場合もあります。

利用者やその家族とのトラブルを回避するためにも、日々のコミュニケーションが非常に重要となってきます。

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デイサービスの仕事が向いている人や性格

デイサービスの仕事が向いている人や性格

ここからは、デイサービスの仕事が向いている人や性格について、紹介していきます。

どの仕事でも、向き不向きはあります。

デイサービスの仕事が自身に合っていなければ、仕事がストレスになってしまうでしょう。

デイサービスの仕事が、自身に合っているかどうか、確認しながら読み進めてください。

人と話すのが好き

デイサービスは、利用者やその家族、他職種など、多くの方と関わる機会が多いことが特徴です。

デイサービスの利用者は、比較的要介護度が低く、コミュニケーションが取れる方が多いです。そのため、利用者に合わせた話をできる方は、好かれる傾向にあります。

また、介護職員以外の職員とも、コミュニケーションをとれる方は、職場内での人間関係も上手に築けるため、重宝されるでしょう。

大勢の前で話すことが苦ではない

デイサービスでは、毎日レクリエーションを実施しているため、介護職員は大勢の前でレクリエーションの進行や、盛り上げ役を行わなくてはなりません。

そのため、大勢の前で話すことが苦でない方には、デイサービスでの仕事が向いてるといえるでしょう。

また、明るくにぎやかな雰囲気が好きな方にもおすすめです。

平日の日勤のみ希望の人

デイサービスの基本的な勤務時間は、月〜土曜日の日勤帯です。

日曜・祝日やお盆、お正月は休みの場合が多く、入居施設のように夜勤もないため、子供のいる方や、ワークライフバランス重視の方に特におすすめです。

ただし、近年では、利用者やその家族のニーズに合わせて、お盆やお正月も休まず運営しているデイサービスが増えてきている印象です。

休みの期間については、事前に確認しておくと良いでしょう。

介護施設で働くのが初めての人

デイサービスの利用者は、比較的要介護度が低い方が多く、身体介護の割合が少ないことが特徴です。

そのため、身体介護の基礎や、利用者とのコミュニケーションの取り方など、業務をこなしながら、介護の基本的なことを学べるでしょう。

また、デイサービスは夜勤がないため、無資格の方が働きながら上位資格を目指す場合にも、おすすめです。

デイサービスの仕事を辞めたいときの対処法

デイサービスの仕事は、決して楽ではありません。

慣れるまでは、不安やストレスも多いですし、悩みも尽きないでしょう。

しかし、デイサービスの仕事には、デイサービスにしかない魅力もあります。

デイサービスの仕事を辞めたくなったときには、以下の対処法を実践してみると良いでしょう。

ワークライフバランスを考える

デイサービスで働いていると、仕事が終わってからも、レクリエーションの内容を考えてしまいがちになります。

基本的に介護の仕事は、身体が資本です。

家に帰ったら仕事のことは考えず、プライベートとのメリハリをつけましょう。

上司や専門窓口に相談する

デイサービスでの仕事にきつさを感じてきた際には、上司に相談してみるのも良いでしょう。

上司が同じような経験をしていれば、的確なアドバイスをもらえる場合もあります。

また、人間関係が原因であれば、上司に相談することで、シフト調整や配置換えなどの対処を行ってくれることもあるかもしれません。

「上司には相談しにくい」「相談したけど解決できなかった」という場合には、専門窓口に相談する方法もあります。

各自治体によって異なりますが、介護・福祉職員向けに相談窓口を設置しているケースもあることを覚えておくと良いでしょう。

たとえば、東京都の場合は、「福祉の仕事なんでも相談」や「こころスッキリ相談」が設置されています。

資格を取得してスキルアップや転職をする

今の職場を辞めたい場合には、転職をするのもひとつの方法です。

デイサービス以外の施設への転職を希望しているなら、初任者研修や実務者研修、介護福祉士といった介護関連の資格の取得をおすすめします。

特に、介護福祉士の資格は、スキルアップにつながりますし、転職の際にも優遇される場合があります。

ほかにも、レクリエーションに対する苦手意識がある方であれば、レクリエーションの専門知識などを習得する「レクリエーション介護士」などの資格を取得するのも良いでしょう。

デイサービスで働きながらスキルアップを目指そう

デイサービスは、身体介護が少なく、未経験の方が働きやすい施設です。

日中はデイサービスで働き、夜間の空いた時間で勉強をして、資格取得を目指せば、スキルアップや給料アップにつながるでしょう。

介護関連の資格を取得していれば、転職の際に優遇されやすいため、転職の幅も広がります。

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監修者

【保有資格】
・社会福祉士

【経歴】
・医療ソーシャルワーカー約5年
・介護専門のキャリアアドバイザー約4年
・株式会社SOYOKAZE(旧 株式会社ユニマットリタイアメントコミュニティ)経営企画室約4年
・株式会社SOYOKAZE Staff Company(旧 株式会社ユニマットスタッフカンパニー)取締役社長約3年

医療ソーシャルワーカー時代に都内有数の急性期病院で約5年、約1,000名の介護相談支援を行い高齢者福祉業務に従事。その後、介護専門のキャリアアドバイザーとして4年間で累計約1,000名の介護職希望者のキャリア面談を行う。
介護業界有数の施設を持つ 株式会社SOYOKAZE にて経営企画に従事したのち、株式会社SOYOKAZE Staff Company の社長に就任。

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