介護の仕事には各種介護施設で実務にあたる介護士から、訪問介護員、ケアマネージャーなどのさまざまな働き方があります。
それぞれの働き方に関連した資格はたくさんありますが、介護福祉士は、そんな幅広い介護職のなかで唯一の国家資格です。
そんな介護福祉士を持っていることで、就ける役職の幅は大きく広がります。
そのため、介護職として転職するなら最大限に活用したい資格ですが、「アピールの仕方がいまいちわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、履歴書の基本的な書き方を踏まえながら、介護福祉士の資格をアピールするコツを解説します。
この記事を参考に魅力的な履歴書を作成し、転職活動を成功させてください。
この記事でわかること
- 介護福祉士の履歴書の書き方
- 履歴書を書くときのポイント
こんな人におすすめの記事です
- 履歴書に介護福祉士の資格をどのように書いたらよいか知りたい方
- 介護福祉士の資格を活かして転職を成功させたい方
介護福祉士の履歴書の書き方【項目別】
介護福祉士として就職活動をする際に、履歴書の書き方で悩むことはありませんか?
履歴書の書き方自体はインターネットからたくさんの情報を仕入れることができますが、そのほとんどが一般企業向けのものです。
「役職」や「営業実績」などが強く押し出されている履歴書は介護職とはアピールポイントが異なるので、逆に混乱してしまいかねません。
ここでは、介護福祉士に特化した履歴書の基本の書き方をそれぞれの項目に分けて1つずつ解説します。
日付
履歴書の日付の欄には、記入日ではなく提出日を記入しましょう。
履歴書の日付欄は意外にも、多くの方が間違えたり書き忘れたりするポイントです。
履歴書を面接の時に提出するのであれば「面接予定日」を、郵送で提出する場合は「ポストに投函する日」を忘れずに記入しましょう。
必然的に日付は最後に書くことになるかと思いますが、くれぐれも書き忘れないように注意してください。
基本情報
履歴書のはじめに氏名や住所、電話番号などを記載します。
氏名、住所は住民票に記載されているものを記入してください。
電話番号は、携帯電話でも構いませんが、応募先から連絡があった際に日中連絡がつきやすい番号を記入しましょう。
証明写真
証明写真は直近3ヶ月以内に撮影したものを選び、履歴書の枠に合わせたサイズで丁寧に貼り付けましょう。
人の第一印象の半分以上は見た目で決まると言われています。
服装や髪型を自身で整えることはもちろんですが、自信がない方は写真館や証明写真機を活用するのもおすすめです。
きちんとした撮影環境で表情のアドバイス等をもらえるため、より好印象を与える証明写真が撮れます。
学歴・職歴
1行目の中央に「学歴」と記載し、2行目から学歴を記入します。
同様に職歴のはじめにも中央に「職歴」と記載してから記入しましょう。
学校名や会社名は正式名称で、学部や部署の記載も忘れないようにします。
学歴・職歴欄の最後には、右詰めで「以上」と記載して締めるのがルールです。
以下、学歴・職歴の例を記載しますので書き方の参考にしてください。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴 | ||
平成15 | 3 | 東京都立〇〇高等学校 卒業 |
平成15 | 4 | △△大学社会福祉各部 介護福祉コース 入学 |
平成19 | 3 | △△大学社会福祉各部 介護福祉コース 卒業 |
職歴 | ||
平成19 | 4 | 介護老人保健施設〇〇 入社 |
(雇用形態)正社員 | ||
(業務内容)一般の介護業務に加えて、介護職員をまとめる。 | ||
他職種連携の促進など、リーダー業務に従事し現在にいたる。 | ||
以上 |
免許・資格
免許や資格は取得した順に正式名称で記入します。
介護福祉士は「介護福祉士」の記載で大丈夫ですが、「介護職員初任者研修」を「初任者研修」と略称で記載する例を見受けます。
また、資格や研修によって「取得」や「修了」といった書き方が変わります。
自身の保有している資格や修了した研修を一つひとつ調べながら正しい表記をしましょう。
志望動機・自己PR
志望動機や自己PRは、応募先に対して自分が介護職として働く上での強みをアピールできます。
経験や実績、資格などを交えて、入社後に活躍できるイメージを与えられるような魅力的な自己PRを記載しましょう。
詳しい志望動機の書き方は以下で紹介しています。
本人希望記入欄
本人希望記入欄には、勤務時間や勤務地の希望や、自身の家庭の都合など、応募先にどうしても伝えておきたいことを記載しましょう。
伝えたいことが思いつかない場合でも、履歴書の中では「特になし」という書き方は避けるのが一般的です。
代わりに「貴社規定でお願いいたします」と記載します。
介護福祉士の履歴書を書くときの4つのポイント
介護福祉士が履歴書を作成する際には、基本の書き方以外にも押さえるポイントがあります。
履歴書に限らず、社会において大切なマナーも含まれます。
いま一度これら4つのポイントを守れているか確認しましょう。
- 見やすさ・わかりやすさを心がける
- 誤字・脱字に注意する
- 手書きの場合は黒のボールペンを使う
- 履歴書のコピーをとっておく
以下で1つずつ詳しく解説します。
見やすさ・わかりやすさを心がける
履歴書は誰が見ても見やすくわかりやすい書き方を意識しましょう。
丁寧できれいな字で書くのはもちろん、読みやすい大きさや適度な文字間隔と改行を意識します。
また、ビジネス文書では一般的ですが、「結論から簡潔に述べる」ことがポイントです。
結論から記載することで、完璧な文章でなくとも、伝えたいことが確実に伝わるわかりやすい文章になります。
さまざまな参考例を取り入れることも大切ですが、最も大切な「読む人の立場になって文章を考える」ことを意識して作成しましょう。
誤字・脱字に注意する
当たり前のことと思うかもしれませんが、実際には自分で誤字・脱字に気付くのは意外と難しいものです。
誤字・脱字があると応募先の担当者に、マナーや丁寧さに欠ける印象を与えてしまう恐れがあります。
誤字・脱字がないか、作成後は何度も繰り返し見直してチェックを行いましょう。
また、できればその後他の人にチェックしてもらうと、自分では気づけなかった違和感を見つけることができます。
手書きの場合は黒のボールペンを使う
履歴書の作成は、応募先からの指定がなければ手書きでもパソコンでも問題ありません。
しかし、介護職は職員の年齢層がやや高い業界です。
年齢層の高い業界では、手書きの履歴書の方が丁寧さが伝わるという考え方もあります。
必ずしも合否に影響することはありませんが、介護業界での転職では手書きがベターかもしれません。
また、手書きする場合にはボールペンの種類に注意が必要です。
最近では消せるボールペンが普及していますが、重要書類は油性の消えないボールペンを使用しましょう。
履歴書のコピーをとっておく
履歴書が完成したら提出前にコピーをとって、自分で確認できるようにしましょう。
面接では履歴書に書いてあることに基づいて質問されることがあります。
履歴書に書いてあることと面接時の回答に一貫性がないと良い印象を与えられません。
面接の対策を万全にしておくためにも、提出した履歴書のコピーは手元に残しておきましょう。
介護福祉士の履歴書の書き方を押さえて転職を成功させよう!
介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格です。
資格をしっかりとアピールすることができれば、介護業界では必ず必要とされる人材になれるでしょう。
この記事では解説したポイントを押さえながら履歴書を書いて、介護転職を成功させていただければ幸いです。
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