効率的な働き方として、夜勤専門として働く夜勤専従があります。
時間を有効活用できるメリットがあるため、空いた時間でダブルワークを考えている方も多いのではないでしょうか?
ただし、いくつか注意点を守らないとトラブルにつながる場合もあります。
この記事では、ダブルワークの注意点やメリット・デメリットについて解説します。
ぜひ、ダブルワークをする際の参考にしていただけると幸いです。
この記事でわかること
- 夜勤専従の掛け持ちのメリット・デメリット
- 夜勤専従の掛け持ちを行う際の注意点
こんな人におすすめの記事です
- 夜勤専従の掛け持ちを考えている方
- 夜勤専従の掛け持ちの注意点を知りたい方
介護の夜勤専従は掛け持ちできる?
結論からお伝えすると、夜勤専従の掛け持ちは可能です。
ただし、職場によっては仕事の掛け持ちを禁止しているところもあります。
事前に確認しないと職場とのトラブルに発展してしまうケースもあるため、注意が必要です。
介護の夜勤専従の働き方
介護の夜勤専従の仕事は、施設によって異なりますが、定期巡回による安否確認や排泄介助がメインの仕事になります。
その他、起床・就寝介助や食事介助、急変時の対応などがあります。
要介護度の高い方が多い特養や介護院は、おむつ交換や体位交換などの介助が多いです。
それに対して、介護度の軽い方が多いサービス付き高齢者専用住宅や住宅型有料老人ホームなどの施設では、安否確認やトイレ誘導などの介助が多くなるでしょう。
介護夜勤専従の仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
夜勤専従の掛け持ちをするメリット3つ
夜勤専従の掛け持ちをするメリットとして、3つ挙げられます。
- 仕事を増やすことでより稼げる
- キャリアアップへつながる
- 時間を有効に活用できる
以下で詳しく解説します。
仕事を増やすことでより稼げる
夜勤をすると夜勤手当や深夜手当などが支給されるため、夜勤の回数を増やすことで、収入を増やせます。
2022年介護施設夜勤実態調査結果概要によると、夜勤手当の平均額は6,011円です。
深夜手当は、時給に対して1.25倍の賃金が支払われます。
日勤でダブルワークをするより、夜勤専従の掛け持ちの方がより効率良く稼げるでしょう。
キャリアアップへつながる
仕事を掛け持ちすると、違う職場を経験することで、さまざまな経験を積めるため、スキルアップにつながります。
施設が違えば、利用者の様子や仕事のやり方も違います。
これまで知らなかった介助方法や効率的なやり方などいろいろな発見があるかもしれません。
また、実務経験を積むことで、介護福祉士や介護支援専門員などの上位資格の受験資格を取得可能になります
このようにさまざまな経験を積んだり、資格を取得したりすることでキャリアアップを目指すことができるでしょう。
時間を有効に活用できる
2交替制夜勤の場合、夜勤明けの翌日が休みになることが多く、まとまった休みが取れます。
つまり、夜勤明けの10時から翌日まで休みとなり自由に時間を使えます。
その時間を活用して、ダブルワークをすることで効率的に時間を活用できるでしょう。
夜勤専従の掛け持ちをするデメリット3つ
夜勤専従の掛け持ちをするデメリットとして、3つ挙げられます。
- 体を壊すリスクがある
- 時間外手当の管理が難しい
- シフト調整が難しい
掛け持ちでは、健康管理や勤怠管理など管理面に難しさがあるようです。
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
体を壊すリスクがある
労働時間が増えることで、体への負担が増し体調を崩す恐れがあります。
夜勤はただでさえ負担の大きな仕事です。
夜勤専従の掛け持ちの場合、本業が休みのときに別の施設で夜勤をするため、疲労が抜けず溜まってしまいます。
しっかり休養を取ることはもちろん、バランスの良い食生活や適度な運動を心がけるなどして健康管理に気をつけるようにしましょう。
時間外手当の管理が難しい
時間外手当が発生した場合、どちらの職場が支払うか調整が必要になります。
所定の労働時間(週40時間)内に勤務を調整できれば、時間外手当は発生しませんが、超過した場合、どちらかの職場が払う義務が発生し、トラブルになるケースもあります
超過する可能性がある場合は、事前に職場に相談しておくと良いでしょう。
シフト調整が難しい
よくあるシフト調整のトラブルの1つとして、シフトの重複があります。
トラブルの原因は、スケジュール管理が不十分だったり、シフトの希望が通らなかったりすることが挙げられます。
シフトのトラブルを防ぐためには、スケジュール管理をしっかりするだけでなく、双方の職場に掛け持ちしている状況を伝え、理解を求めることが必要です。
また、最近ではスケジュールの管理ツールとして、無料のシフト管理アプリもあります。
自分にあった方法で、スケジュールの管理をしっかり行いトラブルを防ぎましょう。
夜勤専従の掛け持ちをする際の注意点4つ
夜勤専従の掛け持ちをする際の注意点は、4つ挙げられます。
これらを注意しないと勤務先とトラブルになる可能性もあるので十分注意しましょう。
- 就業規則を確認する
- スケジュール管理に注意する
- 加入保険を確認する
- 確定申告をする
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
就業規則を確認する
まず、勤めている職場が、仕事の掛け持ちを許可しているのか確認しましょう。
職場によっては、就業規則により掛け持ちを禁止しているところもあります。
ただし、実際の求人を確認すると、ダブルワークが認められているところが多いです。
職場に内緒で掛け持ちしても年末調整で発覚してしまうため、職場には隠さず伝えましょう。
職場に伝えておくことにより、トラブルが起きたとしても最小限に問題を抑えることができます。
何より、バレるバレないを心配せずに安心して働けることが大きなメリットと言えるでしょう。
スケジュール管理に注意する
スケジュール管理が不十分だとシフトの重複やオーバーワークなどのトラブルを起こしてしまいます。
急な欠勤は、勤務先に多大な迷惑をかけ、信用問題にもつながってしまいます。
トラブルが起こらないようにシフトを曜日で固定にしてもらうことも有効な方法の1つです。
オーバーワークに注意して、無理なく働けるスケジュール管理をしましょう。
加入保険を確認する
従業員が101人以上の企業では、以下の条件を全て満たす場合、社会保険に加入する必要があります。
- 週の労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
- 2か月を超える雇用の見込みがある
- 学生ではない
社会保険に入るメリットとしては、将来もらえる年金額が増えるほか、保険料の半分を会社が負担してくれるため、保険料の支払いが安く済みます。
掛け持ちをしていて双方の職場で上記の条件を満たした場合、双方の社会保険に加入することも可能です。
雇用保険は、以下の条件を満たした時に加入できます。
- 1週間の所定労働時間が20時間以上
- 31日以上引き続き雇用される見込みがある
雇用保険の場合、掛け持ちしている双方の職場で上記の条件を満たしたとしても、どちらか1ヶ所しか加入できません。
トラブルにならないためにも、事前に確認しておきましょう。
確定申告をする
20万円以上の収入がある場合、確定申告が必要です。
勤めている会社で源泉徴収、年末調整をしない場合、自ら確定申告を行う必要があります。
確定申告しないと脱税になってしまうため、必ず確認しましょう。
夜勤専従の掛け持ちをして収入アップを目指そう!
夜勤専従の掛け持ちすることは、可能です。
掛け持ちすると、収入アップやキャリアアップできるメリットがあります。
それに対して、デメリットは、体の負担が増すことで体調を崩すリスクが高くなったり、シフト管理や時間外手当の管理が難しかったりすることです。
職場によっては、掛け持ちを禁止しているところもあるため注意が必要です。
他にも加入保険についてや確定申告についても確認が必要です。
実際に掛け持ちをするとスケジュール管理に失敗してシフトが重複してしまうこともあります。
仕事の掛け持ちは、就業規則や保険に関することで事前に確認することが多いです。
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