「福祉系の仕事」と聞くと高齢者の介護を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際には、高齢者介護以外にも、障害者の介護や児童保育など多岐に渡ります。
この記事では、さまざまな福祉に関係する仕事を紹介し、具体的な仕事内容や仕事のやりがい、辛いことについても解説します。
ぜひ福祉の仕事選びの参考にしていただけると幸いです。
この記事でわかること
- 福祉系の仕事の種類や仕事内容
- 福祉系の仕事の平均給料
- 福祉系の仕事のやりがい・辛いこと
こんな人におすすめの記事です
- 福祉系の仕事の種類を知りたい方
- 福祉系の仕事をしたいと考えている方
福祉系の仕事とは?
福祉系の仕事とは、病気や障害により日常生活に支援が必要な高齢者や障害者、児童に対して可能な限り自立した生活が送れるように必要なサポートをする仕事です。
対象者は、高齢者や障害者、児童と幅広く、さまざまな職種が協力してサポートしていきます。
直接介護やサポートを行う福祉系の仕事
介護やサポートを行う仕事として、以下の5つが挙げられます。
- 施設介護員
- 訪問介護委員
- 生活支援員
- 児童指導員
- 保育士
以下で詳しく解説します。
施設介護員
施設介護員とは、高齢者や障害者の介護施設において利用者の日常生活を支援し、身体介護や生活援助などを行う介護職員のことです。
具体的な仕事内容は、食事や排泄、入浴などの身体介護やシーツ交換や食事の配膳などの生活援助、レクリエーション、機能訓練等です。
無資格でも働くことはできますが、令和6年4以降に入職した場合、入職後1年以内の認知症介護基礎研修受講が必須となります。
この研修は初任者研修等の資格を保有していると免除されます。
研修を受講していても、資格がないとできる業務が制限されることもあるため、施設介護員として長く働くことを考えているのであれば、まずは介護職員初任者研修の資格を取得すると良いでしょう。
平均給料は、20.6万円です。
施設介護員についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
訪問介護員
訪問介護員とは、居宅で生活する高齢者や障害者に対して身体介護や生活援助、乗降介助を行う介護員のことです。
具体的な仕事内容は、食事や排泄、入浴等の身体介助、掃除や買い物、調理等の生活援助を行い自立した生活ができるようにサポートします。
平均給料は、22.3万円です。
訪問介護員についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
生活支援員
生活支援員は、障害者福祉施設に入所または通所している利用者が快適で自立した生活ができるように必要な支援を行います。
具体的な仕事内容は、利用者に対する相談・助言、職業指導、就労支援、作業指導等を行います。
平均給料は、22万円です。
児童指導員
児童指導員は、親がいない子供や虐待を受けている子供たちが利用する施設において、子どもたちの育成、生活指導等を行います。
具体的な仕事内容は、子供たちに対して日常生活の支援、学習や遊びなどの支援・指導を行います。
平均給料は、22万円です。
保育士
保育士は、保育に関する専門知識や技術を持って、子どもたちの保育や保護者の指導を行います。
具体的な仕事内容は、保育する子どもの年齢によっても違いますが、食事やおやつ、着替え、午睡、排泄などの生活習慣に関わる援助や遊びを通して子どもたちの興味・関心を引き出す働きかけを行います。
平均給料は、21.7万円です。
相談支援を行う福祉系の仕事
相談支援を行う福祉系の仕事は、以下の4つが挙げられます。
- 生活相談員
- 介護支援専門員 (ケアマネージャー )
- ケースワーカー
- 児童相談所相談員
それぞれについて解説します。
生活相談員
生活相談員は、介護施設の利用者が自立した日常生活を送るように、相談支援や連絡調整などを行います。
具体的な仕事内容は、新規利用者調整や利用契約の説明、サービス利用に関する相談支援や調整等を行います。
平均給料は、22万円です。
介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護保険サービスが必要な方に情報収集と課題分析を行い、ケアプランを作成します。
具体的な仕事内容は、ケアプランの作成以外にも、定期的なモニタリングやサービス調整、介護保険に係る申請代行などを行います。
平均給料は、23.7万円です。
ケースワーカー
ケースワーカーとは、福祉事務所において病気や障害、貧困で生活に困っている方に相談援助や必要な支援を行い、課題解決をサポートする職業です。
具体的な仕事内容は、生活上の悩みや問題を抱えた方と面談を行い、生活状況や経済状況などを把握し、課題の整理をします。
課題に応じて、病院や福祉施設、行政など関係機関と連携を図り、必要な支援や手続きを行います。
平均給料は、22.5万円です。
児童相談所相談員
児童相談所相談員は、児童虐待や里親などの問題解決に取り組む専門家です。
具体的な仕事内容は、児童相談所において問題を抱える児童や保護者の相談に応じて、解決のための調査や助言、援助を行います。
平均給料は、22.5万円です。
その他の福祉系の仕事
その他の仕事として、以下の2つが挙げられます。
- 介護施設での事務員
- 福祉用具販売員
以下で詳しく解説します。
介護施設での事務員
介護施設での事務員の具体的な仕事内容は、介護報酬請求事務や窓口業務、電話対応などを担当します。
介護請求業務や電話対応において介護保険制度についての理解が求められるでしょう。
介護以外でお年寄りに関わることができる仕事であり、平均給料は18.5万円です。
福祉用具販売員
福祉用具販売員は、福祉用具の選定や販売、住環境の整備に関する専門家です。
具体的な仕事内容は、利用者一人ひとりの状態を把握し、手すりや介護ベッドなどの
適切な福祉用具の提案や使用方法の説明をします。
また、自立した生活が送れるように手すりの設置や段差解消などの住宅改修を行います。
平均給料は、23.7万円です。
福祉系の仕事に役立つ資格
高齢者、障害者領域で介護をする場合は、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士等の資格がおすすめです。
介護をするために必要な身体介護や生活援助の専門スキルが習得できます。
相談業務をする場合は、社会福祉士の資格取得がおすすめです。
福祉制度に関する知識や相談援助技術を習得でき、相談援助職として活躍できるでしょう。
児童領域の仕事をする場合は、保育士の資格がおすすめです。
保育に関する知識やスキルを習得でき、児童福祉施設においても配置義務が設けられているため資格を活かせるでしょう。
福祉の仕事のやりがい
福祉の仕事のやりがいとして、3つ挙げます。
- 相手から感謝してもらえることが多い
- 社会貢献につながる
- 専門職としてスキルアップできる
福祉の仕事でやりがいを感じる場面は、困っている人の手助けができることです。
生活に課題を抱えた人を支援することで、社会貢献につながり大きなやりがいになります。
また、抱えていた課題が解決できると、感謝の言葉をいただき、やりがいを感じることができるでしょう。
さまざまなケースの支援を通して、専門職としてスキルアップもできます。
知識やスキルだけでなく、考え方も変わり自己成長を感じることができ、やりがいにつながるでしょう。
福祉の仕事の辛いところ
福祉の仕事の辛いところとして、3つ挙げます。
- 仕事内容の割に給料が低いことが多い
- 苦情を受けることがある
- 精神的な負担を感じることある
辛いところは、仕事内容が大変なところです。
福祉関係の仕事では、仕事が大変にもかかわらず給料が低いこともあります。
中には、課題を抱えた人のために一生懸命支援しても、期待に沿うことができず苦情を受ける場合もあります。
そのようなときは、精神的な負担も大きく、モチベーションの維持が大変です。
自分に合った福祉の仕事を見つけよう!
福祉関係の仕事は、高齢者介護以外にもさまざまな仕事があります。
高齢者や障害者、児童の分野に分かれ、その中でも直接的な介護の仕事や相談援助の仕事など多岐にわたります。
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