介護現場からの転職を考える際、せっかくであれば介護職で取得した資格を活かせる職場を選びたいものです。
そこでこの記事では、介護福祉士の資格を活かしてできる現場以外の仕事についてお伝えし、転職を成功させるポイントまでご紹介します。
この記事を読むことで、転職のポイントを理解し、自分に合った職場を選ぶことができるでしょう。
この記事でわかること
- 介護福祉士の資格を活かしてできる現場以外の仕事
- 介護福祉士から転職を成功させるためのポイント
こんな人におすすめの記事です
- 介護福祉士の資格を活かせる仕事が知りたい方
- 介護福祉士から転職を成功させたい方
介護福祉士の資格を活かせる現場以外の仕事
介護福祉士の資格を活かしてできる現場以外の仕事は以下の5つがあります。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 介護福祉士養成施設の教員
- 福祉系の高校の教員
- 初任者・実務者研修の講師
- 福祉用具販売員
介護支援専門員は、利用者にとって適切な介護サービスの調整をする仕事であり、介護現場での経験を大いに活かすことができるでしょう。
介護福祉士養成施設や福祉系の高校の教員なども受講生や生徒に実際の体験談を交えることで、わかりやすく伝えることができます。
福祉用具販売員も現場経験をもとに生活の困りごとを把握し、適切な福祉用具の提案ができるでしょう。
詳しい仕事内容については、以下の記事をご覧ください。
介護福祉士の資格を活かせる他業種の仕事
現場で仕事をしていると介護職から他業種へは転職できないと思う方も多くいます。
しかし、他業種でも以下のような仕事で介護福祉士の資格を活かせます。
- 営業職
- 事務職
- 保育士
- 看護師
- 介護タクシーのドライバー
以下で詳しく解説していきます。
営業職
営業職は、一般企業において商品やサービスを顧客に売る役割の仕事です。
介護で培ったコミュニケーション能力を活かすことができます。
介護関係の商品を取り扱っている企業なら、現場経験を活かし、お客様のニーズにあった商品やサービスの提案に役立つでしょう。
事務職
事務職は、介護施設や一般企業において受付や電話対応、請求業務、経理などの業務を行います。
介護福祉士の資格を活かすためには、介護施設での事務がおすすめです。
外部の関係機関や現場とのやり取りをすることも多く、介護現場を理解していることで円滑にやり取りができるでしょう。
保育士
保育士は、保育園や幼稚園等で児童の保育をします。
介護福祉士の資格を持っていることにより、保育士の資格試験の一部が免除され取得しやすくなります。
子どもが好きな方にはおすすめな仕事です。
看護師
看護師は、医師の指示のもと、治療を受けた患者に対して処置や健康管理を行います。
介護福祉士との違いは、床ずれの処置や点滴の管理等の医療的な行為ができることです。
資格を取得するためには、専門学校や短大などの養成校に通い、国家試験に合格する必要があります。
資格取得まで時間と費用がかかりますが、キャリアアップの選択肢の1つとして考えてみましょう。
介護タクシーのドライバー
介護タクシーは、介護が必要な方を病院や希望の場所などに送迎するサービスです。
車の乗降や移動の際、介助が必要なときもあるため、これまで培った介護技術を活かすことができます。
介護福祉士から転職する強み
介護福祉士から転職する際には、以下の4つが強みとなります。
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 観察力
- 柔軟な対応
これらの強みを活かして、転職活動を行っていきましょう。
コミュニケーション能力
介護の現場では、さまざまな利用者とのやり取りを通し、コミュニケーション能力を身につけることができます。
介護が必要な利用者は、思うように意思表示できない場合もあります。
そのような利用者の意思を汲み取り、意思疎通をする技術は、強みといえるでしょう。
協調性
介護の仕事は、協調性が身につきます。
介護は1人でするものではなく、他職種で連携し、チームとして利用者の生活を支えていきます。
調子が悪い利用者がいれば、看護師や医師に状態を伝え、指示を仰ぎます。
また、必要なサービス調整があれば、ケアマネージャーと連携を図ります。
これは他業種で仕事をする上でも強みと言えるでしょう。
観察力
介護の仕事をしていると細かな利用者の体調の変化にも気づく観察力が身につきます。
高齢者は、体調を崩しやすく、些細な変化に気づく、観察力が必要です。
例えば、表情や声のトーンがいつもと違うことから、体調が悪いことに気づくことができます。
また、立ち上がりや歩く様子の変化から、筋肉や関節の怪我を早期に発見できます。
このように、些細な変化に気づけることで、状況に応じ、適切な対応を取れるため、大きな強みになるでしょう。
柔軟な対応
介護の現場では、予想しないようなことが突発的に起こることがあります。
例えば、他の利用者の介護している途中に転倒リスクのある利用者が歩き始めてしまったり、さっきまで穏やかだった利用者が突然落ち着かなくなってしまったりすることがあります。
そんな時、状況に応じて柔軟な対応をとることが介護では求められます。
他業種の仕事においても、突発的な出来事はつきものです。
状況に応じて柔軟に対応を取れることは、大きな強みです。
介護福祉士からの転職を成功させるための3つのポイント
介護福祉士からの転職を成功させるためのポイントを3つご紹介します。
転職の目的を明確にする
転職の目的を明確にすることで、自分に合う求人を見つけることができます。
給料を上げるために転職をするのか、他業種の仕事を経験しスキルアップを目指すのかなど、目的によって転職先が大きく変わってきます。
その目標が具体的なほど、希望に合った転職先を見つけることができるでしょう。
逆に、目的が明確になっていないと希望とマッチしない企業を選んでしまう可能性が高くなります。
そのため、まずは転職の目的を明確にすることが大切です。
転職準備に時間をかける
転職には、面接で良い印象を持ってもらうために入念な準備が必要です。
会社としては、自社にメリットがある人を採用したいと考えています。
自分の人間性やどのようなことで貢献できるのか自己分析したり、転職希望の会社の理念や取り組みについて企業研究をしたり、十分な準備をして面接に臨みましょう。
面接対策を行う
転職を成功させるためには、準備したことを本番の面接でしっかり伝えられることが大切です。
面接を成功させるポイントとしては、3つあります。
- 質問の意図を理解する
- ネガティブな発言は控える
- 相手が求めていることをアピールする
質問の意図を理解して的確に答えるようにしましょう。
例えば、「あなたの短所は何ですか?」という質問で面接官が問いたいことは、以下のようなことが考えられます。
- 自己分析ができているか
- 短所に対してどのように対処しているか
- 困難に立ち向かえるか
このような質問の意図を汲み取り、回答するようにしましょう。
また、ネガティブな発言は相手に悪い印象を与えるため控えたほうが無難です。
例えば、自分の短所というネガティブな内容も、「私の短所は、いろいろ考えてしまい行動が遅くなってしまうことです。それを改善するために、まずは小さなことから取り掛かるように意識しています。」と伝えることで相手のイメージも良くなります。
ネガティブなことを伝える場合でも、最後はポジティブな内容で終わるようにしましょう。
最後に相手が求めていることをアピールすることが大切です。
例えば、売り上げを上げるために営業力を求めているのに、事務処理能力をアピールしても相手に興味を持ってもらえません。
事前に会社が求めている人材を理解して面接に臨みましょう。
介護福祉士の資格を活かして転職しよう
介護福祉士としての経験は、現場以外の仕事でも活かすことができます。
経験から得た強みとして、コミュニケーション能力や協調性、観察力、柔軟な対応が挙げられます。
面接では、十分な準備を行い、3つの成功させるポイントを意識して面接に臨みましょう。
- 転職の目的を明確にする
- 転職準備に時間をかける
- 面接対策を行う
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