デイサービスは未経験でも働けるため、やりがいを求めて転職に興味を持つ方もいるでしょう。
デイサービスの仕事は、家庭やプライベートとの両立もしやすく、人から感謝されるやりがいのある仕事です。
この記事では、未経験の方にもわかりやすくデイサービスの仕事内容についてお伝えしていきます。
この記事を参考にデイサービスで働く際のイメージを深めていただけると幸いです。
この記事でわかること
- デイサービスの仕事内容
- デイサービスで働いている人のリアルな声
こんな人におすすめの記事です
- これからデイサービスの仕事を検討している方
- デイサービスの仕事内容について知りたい方
デイサービスの仕事内容と役割
デイサービスの役割は、「要介護状態の方に対し、住み慣れた自宅で、自立した生活を送ることができるようにサポートすること」です。
詳しい仕事内容については、以下で解説します。
身体介護
介護が必要な方に対して、食事や排泄、入浴などの介助を行います。
例えば、体が不自由な方に食事を食べさせてあげたり、トイレに行けない方のオムツ交換をしたり、日常生活においてできないことをサポートします。
健康チェック
デイサービスでは、体調の変化に早期に気づけるよう、来所されてすぐに血圧や体温測定を行います。
また、入浴や排泄介助時には、発疹や傷などができていないか皮膚状態の確認をします。
デイサービス利用中に健康状態の変化があった場合は、家族やケアマネジャーへ報告し、対応を相談します。
普段から些細な変化にも注意を向けていると、健康状態の変化にも気づきやすくなるでしょう。
レクリエーション
1日の活動の中で、体を使ったゲームや計算・クイズ・脳トレなどのレクリエーションを行います。
レクリエーションは余暇活動としてだけではなく、脳や体の機能訓練の目的もあります。
また、レクリエーションを通して他の利用者や職員との交流の機会が増えることで、心の健康を保つ効果があります。
体を使うレクリエーションの代表的なものとして、円を囲むように座り、風船でバレーをする「風船バレー」や、箱にお手玉を投げ入れ、何個入れることができるか競い合う「お手玉入れ」のようなものがあります。
脳トレは、ことわざ・漢字のクイズや簡単な計算問題などです。
職員自身が楽しみながら行うことで、より効果のあるレクリエーションが提供できるでしょう。
送迎
デイサービスの来所・帰宅時の送迎を行います。
送迎専門ドライバーがいるところが多いですが、介護職員が車を運転して送迎をする場合もあります。
また、必要に応じて「乗降時に車いすを押す」「車いすから車の座席へ移す」などの介助を行います。
送迎車両は、軽自動車からワゴン車のような大きい車を運転することもあるので、運転に自信がない場合、採用面接で送迎について確認しておくと良いでしょう。
デイサービス職員の1日の流れ
デイサービスの1日の仕事の基本的な流れは以下の通りです。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
8:30~ |
申し送り 送迎(利用者宅へ迎え) |
9:00 | 施設到着、健康チェック |
10:00~ | 入浴介助、機能訓練 |
12:00~ | 昼食介助 |
13:00~ | 休憩 |
14:00~ | レクリエーション |
15:00~ | おやつ |
16:00~ | 送迎(利用者宅へ送り) |
17:00~ | 翌日の準備 |
17:30 | 退勤 |
朝・夕の送迎と入浴介助の時間帯が1番忙しくなります。
忙しいと送迎時に家族から依頼されたことを他の職員に申し送り忘れてしまったり、利用者の転倒や転落事故なども起こりやすくなったりします。
できないことは無理せず、他の職員に協力を求め、焦らずに1つ1つの仕事に集中することが大切です。
午後は、体操やレクリエーションなどを中心に行います。
午前中に比べると業務の忙しさも落ち着き、利用者との関わりを楽しむことができます。
1日を通してやることがたくさんあるので、仕事中はあっという間に時間が過ぎるでしょう。
デイサービスで活躍できる職種
デイサービスでは、介護職員以外にも以下の職種が活躍しています。
- 生活相談員
- 看護師
- 機能訓練指導員
生活相談員は、デイサービスの窓口として利用に関する相談や契約、調整などを行います。
資格要件として、社会福祉士や社会福祉主事、精神保健福祉士が必要になります。
自治体によっては、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格や相談業務の実務経験でも生活相談員として従事することが可能なところもあります。
生活相談員については、以下の記事で詳しく解説しています。
看護師は、利用者の健康管理を行います。
日々の健康状態を確認し、異変があった時には適切な処置や対応をします。
機能訓練指導員は、機能訓練(リハビリ)を行う職員です。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職種以外にも、看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼・灸師(一定の実務経験が必要)も機能訓練指導員として従事することができます。
デイサービスの給料
デイサービスの平均給料について以下の表にまとめました。
デイサービス 平均給料 |
全体平均 | |
---|---|---|
常勤 |
278,180円 (時給:1,683円) |
316,610円 (時給:1,935円) |
パート |
117,790円 (時給:1,258円) |
113,490円 (時給:1,397円) |
デイサービスの平均給料は、他の介護サービス全体の平均に比べ、低い傾向にあります。
要因としては、基本的に夜勤がないことが考えられます。
給料は全体平均と比べると高くはありませんが、日勤帯の仕事なので、「家庭やプライベートと両立したい」「生活リズムを崩したくない」という方には働きやすい職種といえるでしょう。
デイサービスの給料については、以下の記事で詳しく解説しています。
デイサービスで働くために必要な資格
デイサービスは、無資格で働くことが可能です。
しかし、無資格の場合、利用者の見守りや食事の配膳・下膳、シーツ交換など業務内容は補助的なことに限定されることが多いです。
また2024年4月より介護に直接携わる介護士で無資格の方は、入職から1年以内の認知症介護基礎研修受講が義務付けられることになりました。
この研修は介護職員初任者研修などの介護資格を保有している場合、受講が免除されるため、無資格から資格取得を目指すなら「介護職員初任者研修」がおすすめです。
この資格を取得することで、介護業務全般を行うことができます。
働きながら休日を利用して取得することも可能なので、ぜひ検討してみてください。
介護初任者研修に関して、以下の記事で詳しく解説しています
デイサービスで働く人のリアルな声
デイサービスで働く人の声をもとに、大変なこと・やりがいについてまとめました。
大変なこと
- 利用者数が多いデイサービスだと、やることも多くなり体力的にきつい。送迎と入浴介助は時間が限られているので特に忙しい。
- 利用者の些細な変化に気づく必要があるため、状態観察が大変。
- レクリエーションや行事企画を考えることが大変。
- 雨や風が強い時の送迎は、利用者が濡れないようにするのが大変。利用者を守るために自分はずぶ濡れになることもある。
- 利用者ごとに対応が違い、全て覚えられない。
デイサービスで働くうえで大変なこととして、仕事量や覚えることの多さがあります。
利用者ごとに対応も変われば、健康状態も違います。
規模の大きいデイサービスでは、やることや覚えることも多くなり大変になるケースが多いです。
はじめのうちは、小規模のデイサービスから始めると負担が少なく仕事ができるでしょう。
デイサービスの仕事の大変なことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
良い点・やりがい
- 利用者や家族から感謝の言葉をもらうと嬉しい。
- 人との関わりが多く、利用者からいろいろな話が聞けるので楽しい。
- 日中のみの勤務なので、仕事と家庭の両立がしやすい。
- 体操やレクリエーションなどが多く、楽しい雰囲気の中で仕事ができる。
良い点としては、「利用者・家族から感謝される」「仕事と家庭の両立がしやすい」という意見がありました。
デイサービスは基本的に日中のみの勤務になるので、家庭やプライベートとの両立は比較的しやすい職種です。
また、「歩けなくなってしまった利用者がデイサービスに通い始めて、また歩けるようになった」「活気がなかった利用者がデイサービスを利用して笑顔が増えた」など、良い変化があると利用者や家族はとても喜んでくれます。
そのような様子を見たり、感謝の言葉をいただいたりすることは、仕事をしていくうえで何よりもやりがいに感じます。
デイサービスの仕事は、人から感謝してもらえるやりがいのある素晴らしい仕事といえるでしょう。
デイサービスの仕事内容を理解したうえで転職を検討しよう!
デイサービスは、介護が必要な方が住み慣れた自宅での生活が継続できるように日常生活の介護や機能訓練をする役割があります。
仕事内容は、食事や排泄といった身体介護、機能訓練・レクリエーション、送迎などがあります。
無資格でも働くことができますが、仕事内容が補助的な業務に限定されてしまうため、介護職員初任者研修の取得がおすすめです。
デイサービスの仕事は、大変なこともありますが、仕事と家庭の両立がしやすく、人から感謝してもらえるやりがいのある仕事です。
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