これから介護の仕事を考えている方としては、さまざまな資格がありどの資格を取れば良いか迷うことも多いでしょう。
介護職として働く場合、資格なしでも仕事ができます。
しかし、資格がないと業務に制限が生じてしまうことも多く、「思っていた仕事ができない」ということになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、この記事では介護現場で役に立つ資格や取得方法について解説します。
これから介護の仕事を始める方におすすめな資格取得の順番もお伝えしますので、状況や目的にあった資格を取得して介護職としてご活躍ください。
この記事でわかること
- 介護の仕事に役立つ資格一覧
- 介護の資格を取得するメリット
- 介護の資格の取得方法
こんな人におすすめの記事です
- これから介護の資格取得を考えている方
- 介護に役立つ資格について知りたい方
介護資格の種類と一覧
介護の資格は、大きく分けて「国家資格」「公的資格」「民間資格」の3つに分けられます。
それぞれについて解説します。
介護の資格についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
国家資格とは
国家資格とは、国の法律に基づいて定められた資格のことです。
社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性も高く、就職や転職、キャリアアップなどで役立ちます。
介護に関係する国家資格は、以下の3種類が挙げられます。
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
介護福祉士は、介護における唯一の国家資格です。
社会福祉士や精神保健福祉士は、相談援助の専門職の資格です。
公的資格とは
公的資格は、民間団体・企業などが資格試験を実施し、経済産業庁や文部科学省・経済産業省などの省庁や大臣などが認定している資格です。
これらの資格も各省庁が認定している資格のため、国家資格と同様に信頼性の高い資格と言えます。
介護に関する公的資格は、以下の12種類です。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 福祉住環境コーディネーター
- 難病患者等ホームヘルパー
- 福祉用具専門相談員
- 重度訪問介護従事者養成研修
- 喀痰吸引等研修
- 認知症介護基礎研修
- 認知症介護実践者研修
- 認知症介護実践リーダー研修
- ガイドヘルパー
民間資格とは
民間資格は、法律上の定めがなく民間団体・企業などが資格試験を実施している資格です。
国家資格や公的資格に比べると信頼性の点では劣りますが、習得したいスキルに合わせて資格を取得できます。
また、資格取得に向けた学習を通してスキルアップできるでしょう。
介護に関係する民間資格は、以下の7種類が挙げられます。
- 認定介護福祉士
- 医療介護福祉士
- スマート介護士
- 認定社会福祉士
- 認知症ケア専門士
- レクリエーション介護士
- 介護予防運動指導員
民間資格の種類は数多く、それぞれ資格の役割が異なります。
将来のビジョンや目的に合った資格を選ぶことが重要です。
介護の資格を取得する3つのメリット
介護の資格を取得することで、給料アップやスキルアップにつながります。
また、就職や転職活動においてもスキルの証明となり有利になるでしょう。
以下で詳しく解説します。
給料が上がる
資格を取得することで、資格手当が支給され給料アップが期待できます。
介護職の保有資格ごとの給料の違いについて以下の表にまとめました。
保有資格 平均給料 介護福祉士 328,720円 社会福祉士 363,480円 介護支援専門員 362,290円 実務者研修 307,330円 介護職員初任者研修 300,510円 保有資格なし 271,260円
保有資格がある場合とない場合では、最大で約9万円の差があります。
資格を取得することで高い給料をもらうことができるでしょう。
スキルアップにつながる
学習や実技実習を通して専門的な知識や技術が習得でき、スキルアップにつながります。
資格を取得することで自分のスキルに自信がつき、やりがいを持って仕事に取り組めるでしょう。
就職や転職に有利
面接では、保有資格でどのようなスキルを持った人材なのかを判断することも多いです。
保有資格はスキルの証明となり、就職や転職に有利となるでしょう。
介護資格の取り方
資格の取り方は、以下の2つが挙げられます。
- 独学で資格取得を目指す
- 講座やスクールを受講して資格取得を目指す
独学で資格を取得するメリットは、コスト面が安く済むことと自分のペースで学習ができることです。
独学の場合、受験費用を除けば問題集や参考書代として10,000円以内で済ませることができるしょう。
また、仕事をしながらでも無理なく自分のペースで学習できます。
講座やスクールを受講するメリットは、学習スケジュールがある程度決められていたり、すぐに質問できる環境があったりすることです。
独学に比べて費用はかかりますが、短期間で効率的に学習したい方におすすめです。
資格によって指定の講座やスクールを受講しなければいけないものもあるため、事前に確認しましょう。
スキルアップできるおすすめの介護資格取得の順番
介護の仕事を始める方やスキルアップを目指している方に、おすすめの資格取得の順番について解説します。
以下で状況や目的別に解説しますので、ぜひ資格取得の参考にしてください。
基本となる介護の資格を取得する
介護の基本となる資格は、以下の3つが挙げられます。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
初めて介護の仕事をする方には、無資格・未経験の方でも受講可能な介護職員初任者研修がおすすめです。
講座を開講しているスクールに通い、合計130時間のカリキュラムを修了して修了試験に合格することで資格が取得できます。
より専門的スキルを習得したい場合は、実務者研修や介護福祉士の資格取得がおすすめです。
特に介護福祉士は、介護唯一の国家資格であり、社会的な信用も高い資格です。
実務者研修についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
介護福祉士についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
介護の専門スキルが身につく資格を取得する
介護の基本となる資格を取得した後は、専門分野に特化したスキルが身につく資格を取得すると良いでしょう。
おすすめの資格は、以下の4つが挙げられます。
- 喀痰吸引等研修
- 認知症介護実践者研修
- 福祉住環境コーディネーター
- レクリエーション介護士
喀痰吸引等研修は、痰吸引や経管栄養の医療的ケアを介護士が行えるようになる資格です。
医療的なケアができるようになりたい方におすすめな資格です。
認知症介護実践者研修は、認知症介護における実践的な知識や技術を習得できる資格です。
認知症介護のスペシャリストとして専門スキルを磨きたい方におすすめな資格です。
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害のある方が住みやすい環境を整備するために住環境や福祉用具に関する専門的な知識を習得できる資格です。
福祉用具や住みやすい住環境の知識を習得したい方におすすめの資格です。
それぞれの介護の資格についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
レクリエーション介護士は、健康維持を目的に高齢者が喜ぶレクリエーションを提供できるようになるための資格です。
基礎知識やスキルを習得することで、日々のネタ探しや盛り上げ方に困らなくなります。
レクリエーション介護士についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
介護の上級資格を取得する
介護福祉士を取得して経験を積んだ方には、上級資格の取得がおすすめです。
おすすめの介護の上級資格は、以下の2つが挙げられます。
- 認定介護福祉士
- 介護支援専門員
認定介護福祉士は、介護福祉士の上級資格であり、よりレベルの高いスキルを身につけた専門職です。
認定介護福祉士についての詳しい説明は、以下の記事を参照ください。
介護支援専門員は、自立した生活が送れるようにケアプラン作成やサービス調整等を行う職業で、さらにスキルアップを目指したい方におすすめの資格です。
介護の資格を取得する際の注意点
介護の資格を取得する際、注意点が3つあります。
- 目標を明確し、計画的に受験する
- 受験資格の要件を確認する
- ハローワークの資格取得の助成制度を利用する
まず、資格を取得する際は、目標や目的を明確にすると良いでしょう。
資格を取得しても業務や将来のキャリアに活かせなければ意味がありません。
また、経験年数や保有資格の条件などがある場合もあるため、受験要件も確認しましょう。
資格によっては、ハローワークの資格助成制度を利用することも可能であり、費用の一部、または全額助成を受けることができます。
詳細については、厚生労働省の公式ホームページを参考にしてください
目的に合った資格を取得して介護の仕事で活躍しよう!
介護に関する資格は数多く、どの資格を取得すれば良いか迷ってしまうことが多いです。
これから介護の仕事を始めるのであれば、「介護職員初任者研修」がおすすめです。
それから上位資格へキャリアアップすると良いでしょう。
また、将来のビジョンや目的に合った資格を取得しましょう。
資格を取得して活躍するためにも、働きやすい職場を選ぶことが重要です。
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