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福祉の仕事は資格なしでもできる?無資格でできる福祉に関わる仕事一覧

福祉の仕事をしたいと考えたときに資格が必要なのか疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。

福祉の仕事には、資格がなくてもできる職種がいくつもあります。

この記事では、資格なしでできる福祉の仕事を「介護」「医療」「児童福祉」の3つに分けて紹介していきます。

福祉の仕事のやりがいについても説明していますので、最後まで読んで、自身に合った福祉の仕事を見つけましょう。

この記事でわかること

  • 無資格でできる福祉の仕事一覧
  • 無資格者と有資格者の給料の違い
  • 福祉の仕事のやりがい

こんな人におすすめの記事です

  • 現在無資格で、福祉の仕事に就きたい方
  • 福祉の業界で働いていく際に、おすすめの資格について知りたい方
目次

福祉の仕事は資格なしでもできる?

結論から述べると、福祉の仕事は資格なしでもできます。

福祉の仕事は常時人材不足なことが多く、人材確保のために、無資格でも採用されやすいです。

特に、介護関連の仕事は人材不足が深刻なため、無資格者も多く採用されているのが現状です。

また、施設によっては、仕事に必要な資格の取得支援を行っている場合もあります。

働きながら資格取得を検討している方は、資格取得支援を行っている施設を探してみるとよいでしょう。

ただし、すべての福祉の仕事が無資格でできるわけではありません。

中には、有資格者でなければ携われない福祉の仕事もあるため、注意が必要です。

資格なしでできる介護関連の仕事4選

資格なしでできる介護関連の仕事4選

 

資格なしでできる介護関連の仕事には、以下の4つがあります。

  • 介護士・ヘルパー
  • 介護事務
  • 生活支援員
  • 送迎ドライバー

それぞれの仕事内容について、詳しくみていきましょう。

介護士・ヘルパー

介護士・ヘルパーは、要支援・要介護者に対して、身の回りの介護や援助を行います。

主な仕事内容は、食事や排せつ介助などの「身体介護」、掃除や配膳などを行う「生活援助」などです。

勤務先は、高齢者施設や身体障がい者施設などがメインになり、施設によって具体的な仕事内容は異なります。

ただし、身体介護に関しては「初任者研修」を取得していなければ実施ができないため、無資格者の場合は、生活援助を任されることが多いです。

無資格で働くことができる介護士ですが、令和6年4月以降に無資格で勤務を始めた場合、入職から1年以内に認知症介護基礎研修の受講が義務付けられることになりました。

これは令和3年度の介護報酬改定により認知症への対応力向上に向けた取り組みの一つとして定められたものとなります。

研修は受講時間が150分と手軽なものとなりますが、認知症ケア以外の介護知識や技術について学びたい場合は、初任者研修の受講がおすすめです。

初任者研修は、働きながらでも取得できる資格のため、介護士・ヘルパーとして働くのであれば取得しておくと、業務の幅が広がります。

他にも、初任者研修よりさらに専門的な内容を学ぶ「実務者研修」や、介護関連で唯一の国家資格である「介護福祉士」の取得もおすすめです。

介護福祉士については、以下で詳しく説明しています

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介護事務

介護事務は、介護施設での事務作業を行う仕事になります。

介護事務の仕事内容は、電話対応や受付、備品管理・発注など、多岐にわたります。

介護事務は無資格でもできますが、受験・受講をして、以下の資格を取得しておけば、業務の幅も広がるでしょう。

  • ケアクラーク技能認定試験
  • 介護情報実務能力認定試験
  • 介護保険請求事務講座

これらは、受験資格なく、どなたでも受験・受講ができるため、おすすめです。

生活支援員

生活支援員は、障がいのある方の介護や身の回りのことを行います。

介護士・ヘルパーとは、介護を行う対象者が異なりますが、基本的な仕事内容はほぼ同じと考えてもよいでしょう。

ただし、生活支援員の場合には、利用者の相談に乗り、職業訓練サポートを行う場合もあります。

生活支援員は無資格でもできる福祉の仕事ですが、各自治体が運営する公的施設で働く場合には、社会福祉主事任用資格を取得後、公務員試験に合格しなければなりません。

送迎ドライバー

通所介護事業所(デイサービス)の送迎ドライバーであれば、介護の資格を取得していなくても働くことが可能です。

ただし、普通自動車免許は必要となります。

デイサービスの送迎には、ハイエースやノアといった大きめの車種の運転をお願いされることが多いです。

ほかにも、バスでの送迎をお願いされる場合もあり、その際には、中型自動車免許や大型自動車免許も必要になります。

また、施設によっては、利用者の乗り降りを介助するために必要な初任者研修以上の資格保有を採用条件としていることもあります。事前に確認しておきましょう。

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資格なしでできる医療関連の仕事2選

資格なしでできる医療関連の仕事には、以下の2つがあります。

  • 看護助手
  • 医療事務

資格がなくても。病院で働くことは可能です。それぞれについて、詳しくみていきましょう。

看護助手

看護助手とは、病院やクリニックといった医療施設で働く介護士のことです。

看護助手は、医療機器の滅菌や検体の運搬、環境整備などの看護師のサポートがメイン業務となります。また、施設介護士と比較すると、身体介護が少ないことが特徴です。

看護助手は、未経験可の求人が多い傾向にありますが、配属先の科によって、仕事内容が大きく異なるため、注意しましょう。

例えば、産婦人科であれば患者と関わる機会が多いですが、オペ室であれば患者と関わる機会は少なく、医療機器の消毒・滅菌がメイン業務となります。

医療事務

医療事務は、病院やクリニックといった医療施設での事務仕事になります。

具体的には、受付や会計、カルテ整理、診療報酬の請求などです。

医療事務は、基本的には日勤のみで、外来診療を行っている平日や土曜日の出勤が多いです。ただし、月末は多忙になる傾向にあります。

医療事務は、無資格でも始められますが、レセプトや診療報酬、健康保険など、専門的な知識も要するため、以下のような資格を取得しておくとよいでしょう。

  • 医療事務検定試験
  • 医療事務技能審査試験
  • 診療報酬請求事務能力認定試験

医療事務の資格は、どの科で働くかによって、必要になるものが異なります。

まずは、どの科を希望するのかをじっくり考えてから、資格試験を受けましょう。

資格なしでできる児童福祉関連の仕事

資格なしでできる児童福祉関連の仕事には、「保育補助」があります。

保育補助とは、保育士の指示のもと、未就学児のお世話をする仕事です。

保育士と保育補助の違いは、以下のとおりです。

  • 保育士…担任として保育計画の立案を行う
  • 保育補助…保育士のサポートを担う

保育補助の求人は、正社員よりもパートの募集が多い傾向にあります。

また、他の仕事と比較すると、未経験可の求人が少ないですが、育児経験があれば採用してくれる保育園も多いです。

保育補助として働く場合には、「子育て支援員」の資格取得がおすすめです。

福祉の仕事における資格なしと資格ありの給料の違い

福祉の仕事は、資格を有していると「資格手当」が給料に加算される場合が多いです。

つまり、資格の有無によって、給料にも差が出る傾向にあります。

ここからは、介護士・ヘルパーの無資格者と有資格者の給料を比較してみましょう。

資格の種類 常勤の平均月収
無資格 268,680円
介護職員初任者研修 300,240円
介護福祉士実務者研修 302,430円
介護福祉士 331,080円

引用:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(157p)」

無資格者と、国家資格である介護福祉士の資格保有者では、60,000円以上の差があります。

福祉の仕事に関連する資格は、働きながら取得できるものも多いため、資格取得を検討するとよいでしょう。

介護士の給料については以下の記事で言及していますので、あわせてご覧ください。

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福祉の仕事のやりがい

福祉の仕事には、「人の役に立てる」「自分の成長につながる」といったやりがいがあります。

福祉の仕事は、支援が必要な方が自分らしく生きていけるようお手伝いをする仕事です。

利用者から、感謝の言葉を伝えてもらえたり、自身が行った援助で利用者が笑顔になる様子が見られたりするため、満足感を感じやすいです。

社会貢献度も高いため、人の役に立っているという実感を得られやすいことも特徴のひとつになります。

また、福祉の仕事は、自分の成長にもつながります。

一口に、支援対象者といっても、家庭環境や経済状況、考え方、ライフヒストリーなどは、人によって異なり、すべて同じということはありえません。

多くの方の人生に触れて、毎日のように、自分の視野の狭さや未熟さに気が付きます。

自分の未熟な部分と向き合わなければならないのは、心が折れそうになることもありますが、続けていくことで、確実に人としての成長につながるでしょう。

福祉の仕事には辛いことも多くありますが、その分、やりがいも大きいです。

自分に合った福祉の仕事を見つけよう!

無資格で福祉の仕事を始めるメリットは、「自身に合っているかどうか見極めることができる点」です。

まずは、無資格で経験を積み、自身に合っていると思えば、専門性を深めるために資格取得を検討するとよいでしょう。

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監修者

【保有資格】
・社会福祉士

【経歴】
・医療ソーシャルワーカー約5年
・介護専門のキャリアアドバイザー約4年
・株式会社SOYOKAZE(旧 株式会社ユニマットリタイアメントコミュニティ)経営企画室約4年
・株式会社SOYOKAZE Staff Company(旧 株式会社ユニマットスタッフカンパニー)取締役社長約3年

医療ソーシャルワーカー時代に都内有数の急性期病院で約5年、約1,000名の介護相談支援を行い高齢者福祉業務に従事。その後、介護専門のキャリアアドバイザーとして4年間で累計約1,000名の介護職希望者のキャリア面談を行う。
介護業界有数の施設を持つ 株式会社SOYOKAZE にて経営企画に従事したのち、株式会社SOYOKAZE Staff Company の社長に就任。

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