グループホームへの転職を検討するときに「履歴書に書く志望動機が思いつかない」「例文があれば参考にしたい」と悩む方が多いのではないでしょうか。
グループホームは認知症ケアに特化した入居施設です。
そのため、志望動機には高齢者施設で働く理由だけでなく、認知症ケアに関することを盛り込むことで、採用担当者の印象がアップします。
本記事では、グループホームへの志望動機を書く際のポイントについて解説しています。
例文も提示していますので、グループホームへの転職を成功させたい方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
- グループホームの志望動機を書く際のポイント
- グループホームの志望動機の例文
こんな人におすすめの記事です
- グループホームの志望動機の書き方を知りたい方
- グループホームへの転職を成功させたい方
グループホームとは?改めて特徴を理解しておこう
グループホームは、認知症対応型共同生活介護とも呼ばれ、認知症ケアに特化したサービスを提供する入居施設です。
認知症の診断を受けている利用者が自立した日常生活を継続できるよう、家庭的な雰囲気を作り、食事や入浴などの日常生活上の支援や機能訓練などのサービスを提供します。
入居の主な要件は以下の通りです。
- 認知症の診断を受けている
- 要支援2、もしくは要介護1以上
- 他の利用者と共同生活を送れる
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの入居施設との違いは「認知症の診断を受けている方」が対象になることです。
また、家庭的な雰囲気を作るために居室はすべて個室で、5〜9名の共同生活住居(ユニット)の中で生活します。
そして、1つの施設に1〜3つのユニットがあるため、1施設の定員は9〜27名になります。
グループホームの志望動機を書く前の事前準備
グループホームの志望動機を書く際には、まずは事前準備が必要です。
準備をせずにいきなり志望動機を書き始めてしまうと「書きたいことがまとまっていない」「何を書いていいかわからない」という状況になるからです。
ここでは、志望動機を書く上でおさえておきたい2つのポイントについて解説します。
応募する施設の特徴を理解する
1つ目は、応募する施設の特徴を理解して「自分が希望する施設なのか」「自分の働き方に合う施設なのか」を検討することです。
具体的には、企業理念や特徴、どのような人材を求めているかをチェックしましょう。
理念に共感できなかったり、自身の考えている働き方とかけ離れた仕事を求められたりしたら、転職後「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまいます。
応募する前に施設の特徴を理解し、可能であれば複数のグループホームを比較することで、自分に合った施設を選択できるようになります。
自身の長所と短所を分析する
2つ目は、自身の長所と短所を分析して理解しておくことです。
自身の長所と短所を理解すると、自分がどのような人間なのかを客観的にみられるようになります。
また、今の自分を客観的にみられると、課題や今後の目標を明確にできるので、志望動機を書く前には、自身の長所と短所を分析してみましょう。
グループホームの志望動機の書き方3つのポイント
グループホームの志望動機の書き方には以下の3つのポイントがあります。
- なぜその施設で働きたいのかを明確にする
- 前職の経験を入れて具体的に書く
- 入職後にどのように貢献できるかをアピールする
これらのポイントをおさえておくと、採用担当者の目に留まりやすい志望動機になります。
なぜその施設で働きたいのかを明確にする
グループホームで提供するケアは「少人数」「認知症ケア」がキーワードになります。
グループホームで担当するのは、1ユニットで最大9名、多くても3ユニットの27名です。
少人数だからできる一人ひとりに寄りそうケアや、認知症ケアについての自身の考え方が明確になっていると、書類を見た担当者に好印象を与えられるでしょう。
特別養護老人ホームや有料老人ホームではなく、なぜグループホームで働きたいのかを明確にしておくことで、志望動機が書きやすくなります。
前職の経験を入れて具体的に書く
これまでの経験や、前職で特に力を入れていたこと、大事にしていたことなどを採用後どう活かせるかを具体的に書くことで、志望動機に説得力を持たせられます。
また、グループホームで働きたいと思ったきっかけについて「〇〇のときに△△のように感じたから」とエピソードを交えてアピールすると、採用担当者の印象に残るでしょう。
採用担当者は、同じような応募書類をいくつも読んでいます。
実際に経験したエピソードが盛り込まれていると、オリジナリティのある応募書類になります。
入職後にどのように貢献できるかをアピールする
自分を採用したら「施設にどんなメリットがあるか」「自分がその施設でどのような活躍をしたいと思っているか」を具体的に説明します。
また、介護士としての自身の強みや、キャリアアップについてどのように考えているかを伝えられるとよいでしょう。
「介護福祉士の資格を取りたい」「ケアマネジャーや管理者になりたい」など、キャリアアップや将来の目標についての意欲を伝えると、採用担当者も採用後のあなたの働く姿をイメージしやすくなります。
【状況別】グループホームの志望動機の例文
ここからは、以下のような状況別に志望動機の例文を紹介します。
- 未経験からグループホームへ就職する場合
- 有料老人ホームからグループホームへ転職する場合
- 特養からグループホームへ転職する場合の志望動機
- グループホームからグループホームへ転職する場合の志望動機
1つずつ紹介しますので、自身に当てはまるものを参考にして、志望動機を書いていきましょう。
未経験からグループホームへ就職する場合の志望動機
未経験からグループホームへ就職する場合の志望動機は、介護の仕事やグループホームについて理解している内容になっていることが大切です。
介護士を目指したきっかけについても触れながら記載しましょう。
【例文】
私が介護士になろうと思ったのは、祖母を介護する母親の姿を見て、自分にももっとできることがあったのではないかと感じたためです。
認知症のある親の介護に苦労する母に対して、申し訳ないと感じていました。
また、自分に介護や認知症ケアに関する知識やスキルがあれば、祖母や母の力になれたのではないかと思っています。
そして、認知症ケアの知識やスキルを学べるのはグループホームで、さらに内部研修が充実している貴社だと考えました。
入職後は、持ち前のコミュニケーション力を活かし、一人ひとりに寄りそえる介護士として成長したいと考えています。
有料老人ホームからグループホームへ転職する場合の志望動機
有料老人ホームからグループホームに転職する場合の志望動機は、両施設の違いを理解していることをアピールしましょう。
【例文】
私は、現在有料老人ホームで介護士として働いています。
3年間の経験のなかで身につけた介護技術を活かし、より家庭的で一人ひとりに寄りそうケアを提供したいと思い、グループホームへの転職を決意しました。
また、認知症のある利用者さんの対応を日常的に行うことで、認知症ケアについて学び、介護士として、より広範な知識やスキルを身につけたいと考えています。
そして、新しい環境に身を投じることで、異なるスタッフとの関わりを通じて、新たな視点を獲得し、人間的にも成長していきたいと思います。
特養からグループホームへ転職する場合の志望動機
特養からグループホームへ転職する場合の志望動機は、グループホームならではの「少人数で一人ひとりに寄りそうケア」を実践したいことを記載できるとよいでしょう。
【例文】
私は特別養護老人ホームで、介護福祉士として5年間勤務しています。
日々大人数の利用者さんと接する中で、一定の介護技術は習得し、チームリーダーも経験してきました。
今後の仕事を考える上で、より一人ひとりの状況に合ったケアを行いたいと考えるようになり、グループホームへ応募しました。
貴社に入職後は、現職で培った介護技術を活かしながら、少人数制で一人ひとりの利用者さんに焦点をあてたケアを提供できると考えています。
グループホームからグループホームへ転職する場合の志望動機
グループホームから別のグループホームへ転職する場合の志望動機は、これまでの経験を活かし、より仕事の幅を広げたいことをアピールすることがポイントです。
【例文】
私はこれまで、グループホームで10年間勤務しています。
長く仕事をしてきた中で、より認知症ケアに重点を置いた働き方をしたいと考え、別のグループホームへ転職すると決めました。
その中で、利用者さんが穏やかに過ごせる環境づくりに力を入れている貴社の取り組みに共感し、応募いたしました。
これまで培ってきた経験を活かし、利用者の皆様の力になりたいと考えています。
魅力的な志望動機を作成してグループホームへの転職を成功させよう!
グループホームへ転職する際の志望動機は、どう書けば採用につながりやすいかとても悩みます。
応募する施設の特徴や、自分自身の長所や短所をしっかり分析した上で、自身の経験やエピソードを交えて作成できれば、よりよい志望動機が出来上がるでしょう。
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